2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「容疑者Xの献身」(東野圭吾著、文藝春秋'05.8.30)−絵空事!

世評の高いこのミステリーを読んで、先ず感じたのが、”絵空事”だ、ということであった。 東野作品では、今まで「白夜行」1冊を読んだだけであり、もともとあまり好みの作家ではなかった。 (証文の出し遅れ感を厭わず)今頃になって手に取ったのは、職場の同…

「国家の闇」−日本人と犯罪<蠢動する巨悪>一橋文哉著(角川oneテーマ21:'12.3.10) もっと凄いのは<国家が闇>!

著者の作品を初めて読んだのは、当時愛読していた「新潮45」の”かいじん21面相”についてのドキュメントであった。(1995年) 本書の著者略歴では、著者は”本名など身元に関する個人情報はすべて未公開”となっているが、既にWikipediaなどで、元サンデー毎日…

「大往生したけりゃ医療にかかわるな」中村仁一著(幻冬舎新書、’12.01.30)

この手の本にはいささか食傷気味だ。幻冬舎新書は死に関する本を随分熱心に刊行している。このブログで紹介するのも、「死にたい老人」及び「日本人の死に時」に続いて三冊目である。それでも自分が年を取ったせいか、つい手を出してしまう。 しかし、<はじ…