2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「うつ病の脳科学」精神科医療の未来を切り拓く 加藤忠史著(幻冬舎新書、09.9.30)はうつ病の病変解明の科学的アプローチへの模索である

本書は、「はじめに」で著者が述べているように、うつ病を引き起こす脳の病変を明らかにしようとする脳科学の最先端の状況とその成果を綴った刮目すべき著作である。 著者の加藤忠史氏は、本書のプロフィールによれば、東大医学部付属病院講師などを経て、現…

「人間的強さの研究」(小島直記)と「読書について」(ショーペンハウエル)を読んで考える、”本を読むことは良いことか”

読書日記と称するものを書いているが、いつも脳裏を去らぬ大きな疑念がある。 それは、ざっくりと言って”本を読むことはそんなに良いことなのか”という疑念である。 小島直記の「人間的強さの研究」(竹井出版、平成3年5月)は私の愛読書の一つだが、その第…